刺子の半纏
半纏、法被に用いられる生地の中でおそらく最も厚くて丈夫なのが「刺子(さしこ)」という生地。織り込まれた糸そのものが何本も撚りをかけたものなので簡単には切れたりしないのです。
その頑固さから、昔から消防団の法被や手筒花火などの防火半纏として使用されていますよね。
プリントなどとても通用しない地厚な素材ですので、作製する法被はすべて昔ながらの本染め、手染めの世界なのです。時間をかけて丹念に・・・職人技の極みですね。
一般的には白黒の糸で織り上げた刺子を染めるので、独特な色味感も味わえるのです。