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オリジナル法被の作成方法
オリジナル法被の作成には、「完全オーダーメイドによる作成」と「既成法被へのプリント」の2つの方法があります。
1.完全オーダーメイドによる作成
白生地の状態から染め上げ、裁断・縫製して法被を作成します。
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本染め(反応捺染)
「反応染料」を用いて職人が1枚ずつ丁寧に手染めする伝統的な製法。繊維の中まで染料が浸透し風合い抜群、着心地も柔らかで長く使用するほど味が出る本格法被です。
【納期】
通常、約3週間~1ヶ月ですが、
急ぎの場合は極力対応します。 -
機械染め(顔料捺染)
「顔料」により機械で染める製法。細かいデザインでも綺麗に染め上がります。一度に大量枚数を作成するような場合でも、短納期かつ低コストで作成できます。
【納期】
通常、約1週間~2週間ですが、
急ぎの場合は極力対応します。 -
機械染め(インクジェット)
染料を生地へ直接吹き付けることで染め上げる製法。写真やグラデーション、ボカシなど多色を使用するデザインが可能です。色数がどれだけ増えてもお値段は変わりません。
【納期】
通常、約1週間~2週間ですが、
急ぎの場合は極力対応します。
2.既成法被へのプリント(セミオーダー)
カタログコーナーにある既成法被の衿や背中、胸部分などに文字やロゴをプリントします。
【納期】
通常、約1週間~2週間、最短で発注より3営業日後の納品です。枚数やデザイン、工場の繁忙期等により変わりますので、都度ご相談ください。
作成の流れ
ここでは、完全オーダーメイドの中でも特に「本染め」で作成する場合の流れについてご紹介させていただきます。
2 版下作製
決定したデザイン画を元に「版下(はんした)」といわれる型紙の元データを作製し、コンピュータで実寸に拡大された型を専用の型紙に打ち出します。作製する法被の配色により型の枚数も変わります。
3 型貼り
できた型紙を細かい網状のスクリーンにアイロンで接着させる「紗貼り」とよぶ型貼り作業をします。
4 染料作り
法被を染めるための染料を作ります。本染めの場合は「反応染料」と呼ばれます。狙った色に少しでも近づけるためには、グラム単位での調整が必要となります。
5 染色
染め台に生地を置き、作製した型で1枚ずつ「手染め」の作業を行なっていきます。主に使用しているのは「反応染料」という化学染料で、生地にしっかりと染みこませるよう、丹念に染め付けていきます。染め上がりの状態を均一に保ちながらの素早い作業は染め職人技の真骨頂です。
6 洗い
染め上がった生地は「色止め」がされた後、それ以上の色が落ちないように「洗い」の作業をします。もちろん、染料以外の「汚れ」も洗い落とされます。
7 乾燥
洗い終わった生地は、本来は天日(太陽の光)にて乾燥させますが、仕事の効率を考え、今では一定の温度に保たれた乾燥室やローラー機械でのプレス乾燥がほとんどです。
8 縫製、仕上げ作業
出来上がった法被の生地を各パーツに裁断し、1枚ずつ丁寧にミシンがけを行なっていきます。仕上げは糸くずを取り除いたり、検品をしながら畳みの作業をします。
9 完成
お客様オリジナルの法被完成です。既製のプリント品と違い、着るたびに色や風合いが落ち着いて、徐々に体になじむ「本染め」の味をお楽しみ下さい。